岩崎尽真&宮内花菜のジュニアペアがジャパンオープン初出場「口から心臓が飛び出るかと…」

スポーツ報知

◆アーティスティックスイミング(AS) ジャパンオープン兼日本選手権第2日(28日、東京・辰巳国際水泳場)

 シンクロナイズドスイミングから改称したASのジャパンオープンで、混合デュエットのテクニカルルーティン(TR)にはジュニア日本代表の岩崎尽真(じんま、14)=楓心舘ク=、宮内花菜(16)=アテナアクアメイツ=組が初出場し、76・1829点で4チーム中4位だったものの、初々しい演技で会場を沸かせた。

 まだ競技歴は2年とちょっと。中学3年の岩崎が、ド緊張の中で国際舞台にデビューした。「苦しかった。緊張で死ぬかと思った。口から心臓が飛び出るかと…」と、荒い呼吸で正直過ぎる感想を漏らした。

 15年の世界選手権で初採用された混合デュエットは、7月の世界ジュニア(ブダペスト)でも正式種目になった。岩崎は2月の選考会をクリアし、2歳上の宮内とのコンビが誕生した。「焦らず落ち着いて」と声を掛け合い、マイケル・ジャクソンの「ゼイ・ドント・ケア・アバウト・アス」や「スムース・クリミナル」などをロック調にアレンジしたメドレーに乗り、次々と足技も披露した。

 小学1年から3年生まではヒップホップダンス、その後は約3年ほど競泳も習っていたが、6年生の冬に運命の出会いがあった。通っていた小学校で開かれたシンクロ教室がきっかけで、この競技に転向した。最初は筋力が足りず、「ズブズブ沈んでしまうことも多々あった」と、照れ笑いするが、次第にのめり込んだ。「曲に合わせて踊るところはダンスにも似ている。難しい振り付けが出来ると、達成感を味わえる」

 混合デュエットにも、将来的に五輪種目になる可能性がある。「もし正式種目になったなら、金メダルを獲れる選手になりたい」。まだ14歳。でっかい夢を追っている。

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