桐生、200メートル5位「社会人初レースで声援に応えられなくて悔しい」

スポーツ報知

◆陸上 静岡国際(3日、静岡スタジアム)

 男子200メートル決勝で、100メートル日本記録保持者の桐生祥秀(22)=日本生命=は21秒13(追い風0・3メートル)の5位だった。予選の20秒69(追い風1・1メートル)からタイムを落とし、自己記録20秒41の5年ぶり更新はならなかった。S・マクリーン(米国)が20秒70で優勝した。女子200メートル決勝は、日本記録保持者の福島千里(29)=セイコーホールディングス=が23秒35(追い風1・1メートル)で制した。

 序盤でスムーズに加速した桐生だが、後半で大きく失速した。自己ベストより0秒72も遅い21秒13。先月末に風邪で喉を痛めた影響も残り、本来の力を出せなかった。「社会人初レースで声援に応えられなくて悔しい。(自己新に意欲を見せた)昨日(2日)の会見をやり直そうかな」と苦笑い。指導する土江寛裕コーチ(43)も「記録(100メートルの9秒98)が出て浮足立った部分もあったと思う。いいお灸(きゅう)を据えてもらった。出直しです」と切り替えた。

 次戦は100メートル今季初戦のダイヤモンドリーグ・上海大会(12日)。17年ロンドン世界陸上銀メダルで、自己記録9秒82のC・コールマン(米国)が出場予定だ。桐生は「(今大会で)唯一良かったのは、試合勘を感じられたところ。(上海で)納得のいく順位を取れれば、今後のプラスになる」と前を向いていた。

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