“ど根性JK”伊佐風椰、五輪新種目スケートボードストリートで優勝

2018年5月14日6時40分  スポーツ報知
  • スケートボード日本選手権で優勝した伊佐風椰
  • 男子優勝の池慧野巨(けやき、左)と伊佐風椰(かや)

 ◆スケートボード日本選手権(13日、ムラサキパーク東京)

 2020年東京五輪の新種目として実施されるスケートボードのストリートが行われ、女子は16歳の伊佐風椰(かや、相模女大高2年)、男子は17歳で昨季国内プロツアー総合4位の池慧野巨(いけ・けやき、iS OLLiES)がともに初優勝し、アジア大会(8月18日~9月2日、インドネシア・ジャカルタ)の代表に決まった。

 優勝者のコールに、伊佐は驚いた表情を見せた。「自分の滑りが満足いくものじゃなかったので、もうダメだって思っていた」。2位の織田夢海(11)との差はわずか1ポイント。先輩の意地を見せ、アジア大会代表を決めた。

 スケボーとの出合いは5歳の時に柴犬の「麦」が引き寄せた。散歩中に近所のスケートパークを通りかかり「滑っているお兄さんたちが格好良く見えて、始めたいって思った」。技が増えていく度にのめり込んだ。昨年9月の練習中に顔面から転倒し、前歯を2本折った。顔中血だらけで肩を骨折。それでもやめたいとは思わなかったド根性JKだ。

 制服を着ると、ひざ下はあざだらけ。教師に家庭での虐待を本気で心配されたこともある。母・五絵子(さえこ)さん(47)からは「下手くそだからあざができる」とゲキが飛ぶ。東京五輪は「出たい。自分はまだまだなので頑張らないといけない」。スケートボード初採用のアジア大会で金メダルをつかみ、2020年へ弾みをつける。(高木 恵)

 ◆男子優勝の池は田舎育ち…家で練習
 男子優勝の池がスケートボードを始めたのは小学1年生の時。小学5年まで和歌山・田辺市に住んでいた。「超絶田舎で、滑る場所まで車で40分かかった。だったら家にセクションを作った方が早い」と、庭にスケートパークを作り、夜まで練習して腕を磨いてきた。東京五輪へ「出るなら出たいし、出るってなったら上位を目指して頑張る」。アジア大会については「まだどういうものか全然知らないけど、外国人選手に負けないよう頑張ります」と自然体だった。

 ◆ストリート 階段や壁を使ってジャンプしながら板を回転させる技や、板で手すりや縁石などを滑る技を競う種目。今大会は予選、決勝とも各選手1分間の演技を2度行い、高い方の得点を採用した。スケートボードは男女のパークとストリートの全4種目で日本に開催国枠が与えられる方向。パークの日本選手権は20日に新潟で行われる。

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