競歩・鈴木雄介、2年9か月ぶり実戦を前に「支えてくれた人々に恩返ししたい」

スポーツ報知
2年9か月ぶりの実践復帰に向けた会見を行った鈴木雄介

 陸上の男子20キロ競歩の世界記録(1時間16分36秒)保持者で、日本陸上競技連盟に強化費を不正申請したとして、昨年10月から6か月間の資格停止処分を受けていた鈴木雄介(30)=富士通=が17日、千葉市内で会見を行った。鈴木は、19日に開催される東日本実業団選手権の5000メートルで約2年9か月ぶりに実戦復帰を果たす。

 会見の冒頭では、強化費の不正申請について「認識の甘さが招いたこと。本当に恥ずべきことと深く反省しております」と謝罪し「これからは、これまで以上に競技に真摯(しんし)に取り組み、支えてくれた人々に恩返ししたい」と話した。

 鈴木は15年1月に世界記録を樹立したが、同年8月の世界選手権で股関節痛によりレースを途中棄権。その後、股関節痛は完治することなく、リオ五輪出場もかなわなかった。現在は「完治ではないが、練習を継続してできるようになってきている」と徐々に回復。19日の復帰レースに向けては「再度、競技ができることに感謝したい。(今後は)代表復帰できるよう、努力していきたい。1つ1つをクリアした先に東京五輪(出場)があると思う」と意気込んだ。

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