大会10連覇の内村航平「ようやく自分らしい演技ができた」…一問一答

スポーツ報知
内村航平

 体操のNHK杯は20日、東京体育館で男子の個人総合が行われ、4月下旬の全日本個人総合選手権の得点と合計し、内村航平(29)=リンガーハット=が258・629点で、大会10連覇を達成した。全日本3位からの逆転Vだった。2位の白井健三(21)=日体大=とともに10、11月の世界選手権(カタール・ドーハ)代表に決定した。

 <内村に聞く>

 ―最後の鉄棒の心境を。

 「鉄棒が終わったら休めるなと。早く楽になりたい気持ちだった。(着地を決めて)『これで2位以内じゃなかったらありえない』と思った。ようやく自分らしい演技ができた。実は2種目目からトイレに行きたくて(笑い)。終わってすぐはトイレに行きました」

 ―勝因は?

 「2つある。ミス出さずに着地までまとめることができた。あとは、(首位に立っていた谷川)翔の落下。着地の大事さをまた改めて感じた試合でした」

 ―優勝して感じたことは?

 「(連勝していた)前は地獄でしたけど、今日は素直にうれしい。全日本で負けたからこういう気持ちが生まれたと思う」

 ―世界選手権に向けて。

 「まずは団体で3位以内に入って、引っ張っていく立場。得意な部分を伸ばしていければ。今回はちょっと引っ張っていくと言いつつも、29歳。しんどいなというのが正直。チーム戦をやったときに1番迷惑をかけてしまいそうな気がして怖い。だから種目をちょっと少なくしてもらえるとうれしい(笑い)」

 ―東京五輪に向けて。

 「東京五輪につながった勝利だと思う。練習の持って行き方を分析して、いい演技ができて、ベテランの戦い方ができた。東京(五輪に)に向かっていい収穫だった」

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