関東学生男子1万1部は順大・塩尻、同2部は青学大・鈴木が日本人トップ

スポーツ報知
男子1部1万メートル:終盤まで留学生ランナーと競り合い日本人トップの3位となった順大・塩尻和也(左)

◇陸上関東学生対校選手権第1日(24日、神奈川・相模原ギオンスタジアム)

 男子1部1万メートルは日大のパトリック・ワンブィ(4年)が28分21秒45で3連覇。2016年リオ五輪3000メートル障害代表の順大・塩尻和也(4年)が残り700メートルまで優勝争いに加わり、28分26秒64で日本人トップの3位になった。「最後の関東インカレ(学生対校選手権)だったので勝ちたかったが、ラストスパートの力が足りなかった。いいレースはできたが、悔しい」と塩尻は冷静に話した。

 1年時から名門、順大のエースとして活躍した塩尻もいよいよ学生ラストシーズン。5000メートル13分33秒14、1万メートル27分47秒87、3000メートル障害8分31秒89とそれぞれ日本トップレベルの自己ベストを持つ男は今季の目標として「5000メートルでは13分30秒切り、1万メートルではもう一度、27分台」と明かした。得意種目の3000メートル障害については「日本学生記録(8分25秒8、日体大・新宅雅也)を狙いたい」と1979年から39年も残る大記録の更新に意欲を示した。

 男子2部1万メートルは、桜美林大のレダマ・キサイサ(3年)が28分26秒94で優勝。青学大の鈴木塁人(たかと、3年)が29分20秒84で日本人トップの4位に入った。鈴木は序盤、留学生5人の先頭集団に食らいつき、その後、2人を抜いて4番手を追走。残り1周で専大の長谷川柊(3年)に抜かれたが、長谷川が周回を間違え、そのまま“ゴール”。鈴木が再び、4位に上がった。「(長谷川が止まって)びっくりしたけど、僕は残り1周あると分かっていた。粘ることができた」と鈴木は納得の表情で話した。

 「関東インカレ」と呼ばれる今大会の男子種目は16校の1部、それ以外の2部、大学院生による3部に分けて行われる(1部の15、16位と2部の1、2位が翌年、入れ替わる)。1、2部は短距離、フィールドを含めた総合力で決まるため、青学大や駒大など長距離・駅伝をメインに強化しているチームは2部となる。今年の箱根出場20校は1部が11校、2部が9校。

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