関東学生1500メートル1部は東海大・館沢、同2部は青学大・生方が優勝

スポーツ報知
男子1部1500メートルで連覇を果たした東海大の館沢亨次(右端)

◇陸上関東学生対校選手権第2日(25日、神奈川・相模原ギオンスタジアム)

 男子1部1500メートルは、東海大の館沢亨次(3年)が3分51秒30で連覇。昨年の日本選手権で優勝した実力者は、渾身のラストスパートでスローペースの混戦を制した。スピードにさらなる磨きをかけるため、26日には今大会の800メートルにも初参戦する。「800メートルのスピードは別次元。1500メートルでは体験できない」と新たなチャレンジに意欲を示す。館沢は今年の箱根駅伝では8区(21・4キロ)で区間2位と好走。「1年間、時期に応じて800メートルから20キロまで走ります。今季の東海大のチームテーマの『速さを強さに』を証明できる選手になりたい」と前向きに話す。

 男子2部1500メートルは青学大の生方敦也(3年)が3分50秒76で優勝。残り500メートルから先頭に立ち、そのまま勝ち切った生方は「自分のレースをすれば勝てると思っていました」と胸を張った。この日は21歳の誕生日。「昨年も誕生日のレースで4位だった。今年はいい誕生日になりました」と満面の笑みで話した。

 青学大の原晋監督(51)は今季を通じて「出雲&伊勢大作戦」を掲げている。スピードを持ち味とする選手に対して、20キロ超の箱根駅伝よりも10キロ前後の出雲駅伝(10月)、全日本大学駅伝(11月)で活躍するチャンスを積極的につくることが狙い。その担い手のエース格が生方だ。「5000メートルでは13分50秒、1万メートルでは28分台を出したい。出雲駅伝では2区(5・8キロ)か3区(8・5キロ)、全日本大学駅伝では1区(9・5キロ)を走りたい」と駅伝シーズンに向けての野望を明かした。

 「関東インカレ」と呼ばれる今大会の男子種目は16校の1部、それ以外の2部、大学院生による3部に分けて行われる(1部の15、16位と2部の1、2位が翌年、入れ替わる)。1、2部は短距離、フィールドを含めた総合力で決まるため、青学大や駒大など長距離・駅伝をメインに強化しているチームは2部となる。今年の箱根出場20校は1部が11校、2部が9校。

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