モスクワ世界陸上女子1万メートル5位の新谷仁美、4年ぶり現役復帰

2018年6月3日5時0分  スポーツ報知
  • ロンドン五輪の陸上女子1万メートル決勝。ゴール後に万歳する新谷仁美(中央、左は吉川美香、右は福士加代子)

  2013年モスクワ世界陸上女子1万メートル5位の新谷仁美(30)=ナイキTOKYO TC=が9日に行われる日体大長距離競技会(横浜・健志台陸上競技場)の女子3000メートルにエントリーしたことを3日、主催者が発表した。約4年ぶりの現役復帰となり、20年東京五輪への第一歩を踏み出す。まずは、7月のホクレンディスタンスチャレンジ(北海道)出場へ参加標準記録(9分50秒)突破を狙う。

 岡山・総社市出身の新谷は興譲館高時代、全国高校駅伝で3年連続1区(6キロ)区間賞を獲得した。そのうち2度は大会新、しかも18分52秒は今も大会記録として残っており、19分の壁を破った唯一の選手だ。卒業後、小出義雄氏(79)指導の下、19歳で初マラソンとなった07年東京で優勝、12年ロンドン五輪1万メートルで9位。上下動がほとんどないピッチ走法から生み出されるスピードと序盤からハイペースで攻める積極性を武器に、日本女子長距離界のエースへと駆け上がった。

 13年モスクワ世陸では、「スパート勝負では勝てない」と3550メートルでトップに立ち、9500メートル付近まで集団を引っ張り続ける積極的なレース運びをみせ、次々に有力選手を振り落とした。ラスト500メートルで優勝したディババ(エチオピア)らアフリカ勢4選手にかわされたが、世界のトップと渡り合える力を証明したレース。しかし、試合後は「ほしかったのは結果。メダルを取らないと評価されない」と悔し涙を流した。女性としては異例の体脂肪率を5%台まで絞るなど、全身全霊をかけて走り続けた新谷。右足足底筋膜炎に悩まされ、痛み止めを打って出場したことも言い訳にせず、「すべてをかけた大会でメダルを取れなかった。“プロ”として失格」と14年に引退宣言していた。

  ◆新谷 仁美(にいや・ひとみ)1988年2月26日、岡山・総社市生まれ。30歳。総社東中で陸上を始め、興譲館高時代には05年世界ユース3000メートル3位。卒業後は豊田自動織機に進み、佐倉アスリートクラブ、ユニバーサルエンターテインメントなどに所属。07年東京マラソン優勝。12年ロンドン五輪1万メートル9位、13年モスクワ世界陸上同5位。14年、25歳の若さで引退。自己ベストは5000メートルが日本歴代8位の15分10秒20、1万メートルが同3位の30分56秒70。

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