プロランナー神野「来年2月の東京マラソンで日本記録に挑戦したい」

スポーツ報知
日体大長距離競技会男子1万メートルで力走する神野大地(前から3番目)

 4月30日付で2年間在籍したコニカミノルタを退職しプロランナーとなった神野大地(24)が9日、横浜市日体大健志台陸上競技場で行われた日体大長距離競技会1万メートルに出場し、29分9秒48で日本人トップの6位だった。気温26度、湿度70%の蒸し暑いコンディションで終盤に順位を上げた神野は「暑さに苦手意識はありません。後半に追い込むことができた」と大粒の汗を流しながら納得の表情で話した。

 7月1日に函館ハーフマラソンに出場した後、同9日から約2か月のケニア合宿を敢行。そのまま、ドイツのベルリンマラソンに参戦する。「ベルリンの目標は2時間8分台。その後、来年2月の東京マラソンで日本記録(2時間6分11秒)に挑戦したい」と大きな目標を明かした。

 設楽悠太(ホンダ)が16年ぶりに日本記録を更新した今年2月の東京マラソンで、神野は2時間10分18秒で18位だった。次のマラソンで2時間11分42秒をクリアすれば、2020年東京五輪マラソン代表選考レースのMGC(2019年9月)の出場権をワイルドカード(上位2大会の平均が2時間11分以内)で得られる。「自分が置かれている状況は甘くないということは分かっています。まずはMGC出場権獲得が目標ですが、MGCはゴールではありません」と話す。青学大時代に箱根の山を制した神野は、冷静かつ大胆な姿勢で、箱根の山よりはるかに高い頂きを目指して走っている。

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