栄和人・前日本協会強化本部長のまな娘・希和、世界選手権代表入りを逃す

スポーツ報知
女子65キロ級で伊藤(下)に敗れた栄和人氏の娘・希和(カメラ・川口 浩)

◆レスリング全日本選抜選手権第2日(15日・駒沢体育館)

 栄和人・前日本協会強化本部長のまな娘・希和(24)=ジェイテクト=が、女子65キロ級決勝に進んだが、伊藤彩香(25)=東新住建=に4―8で敗れ、世界選手権の代表入りを逃した。

 栄は、3月に右肩を手術。当初は順調に回復していたが、その後再び関節唇を痛め、この日はテーピングでガッチリと患部を固めて臨んでいた。決勝は劣勢となり、必死の反撃も届かなかった。「先輩が強いのは分かっていたが、やれることは出し切った上で負けた」。現実をしっかりと受け止め、自身を納得させた。

 1回戦は終了間際まで0―2とリードされながら、最後の最後に追いついて勝ち上がるなど、執念は見せた。「攻める気持ちは出せた。その上で勝ち切れなかった。右肩? あまりよくないけど、マットに上がったら影響はない」と、故障の影響は言い訳にしなかった。

 東京五輪出場へ向け、次なるターゲットは12月の全日本選手権となる。「五輪目指して、12月に勝てるように頑張りたい」。14日に一連のパワハラ問題を謝罪し、この日はスタンド観戦した父は「肩がよくない状況でよく頑張った」とねぎらい、会場を後にした。

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