登坂絵莉、世界選手権代表逃す…入江ゆきに準決勝で敗れる

スポーツ報知
女子50キロ級の準決勝で入江ゆき(右)に敗れた登坂絵莉

◆レスリング全日本選抜選手権 最終日(17日、東京・駒沢体育館)

 女子50キロ級準決勝はリオ五輪48キロ級金メダルの登坂絵莉(24)=東新住建=が、昨年12月の全日本選手権覇者の入江ゆき(25)=自衛隊体育学校=に2―6で敗れ、世界選手権(10月、ブダペスト)代表を逃した。「純粋に実力が足りない。ゆきさんの方が上だった。ゆきさんの勝ちたい気持ちに負けてしまった」と声を振り絞った。

 金メダリストの重圧を背負いながら、五輪後はけがと手術が続きの苦しい日々が続いている。「正直、やっぱり、自分の今の実力と、周りからの期待とのギャップがすごかったんで。五輪チャンピオンがついて回る。周囲は『結局勝つ』というふうに思って進んでいるので。今の実力が追いついていない」と涙をこぼした。

 17年1月には左足親指付近内視鏡手術、10月の練習中に左膝と左足首靱帯損傷、12月の全日本選手権は涙の準決勝棄権。年末には左足首三角骨除去の内視鏡手術を受けた。スパーリングでも大差で負けることが増え「負け癖がついている。前みたいな意地が足りない」。

 次戦は12月の全日本選手権。「次は何が何でも負けない気持ちで頑張りたい。本当に厳しい階級だし、五輪に出た人が金メダルを取る。もう一回気を引き締めて、気を入れて向かっていきたい」と前を向いた。

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