【テコンドー】浜田真由、東京五輪見すえて米英豪へ初の単身武者修業

スポーツ報知
初の欧米合宿へ意気込む浜田真由(右)とシドニー五輪銅メダリストの岡本依子氏

 テコンドー女子57キロ級で15年世界選手権金メダリストの浜田真由(24)=ミキハウス=が、今夏から自身初の米国、英国、豪州への“単身武者修業”を行うことが20日、分かった。これまで合宿地は国内や強豪・韓国などアジア圏だったが「1人で厳しい環境に身を置きたかった。自分にはない身体能力をもつ選手の強さを肌で感じてきたい」と決断。地元・佐賀で師事する古賀剛コーチ(42)のもとを一時離れ、世界の強豪たちと切磋琢磨(せっさたくま)する。

 浜田は米・英・豪の選手の印象について「米国の選手は野性的な強さがあり、英国はパワーとスピードに優れる。豪州は対戦経験すらない」と地球規模の“出げいこ”に興味津々。00年シドニー五輪女子67キロ級銅メダリストで、全日本女子ヘッドコーチの岡本依子氏(46)も「小柄なアジア選手にとって相手との距離間は死活問題だが、そんなこと全然気にせず、手足の長さやバネで勝負してくる欧米選手もいる。良い経験になると思う」と後輩の背中を押す。

 浜田は7月上旬に豪シドニー入り。中旬に米サンフランシスコに渡り、8月中旬に再びシドニーへ。9月中旬に英マンチェスターに渡り、同地で10月19~21日に開催される「2018グランプリシリーズ」に出場してから帰国する。

 自炊を続けながらの生活になるが「お米とみそ汁があれば大丈夫。炊飯器を現地へ送った」と笑顔。テコンドーで男女通じて初Vを日本にもたらした3年前の世界選手権以降、股関節痛に悩まされ、リオ五輪ではメダル獲得を逃すなど悔しい思いをした。東京五輪2年前の今季、世界を相手に修業を重ねて“復活イヤー”にしてみせる。

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