法大がトップ通過 中大は第1組で途中棄権 全日本大学駅伝関東予選

スポーツ報知
最後の直線勝負に勝ち男子10000Mの第3組を制した法大4年の坂東悠汰

 全日本大学駅伝(11月4日、愛知・熱田神宮~三重・伊勢神宮)の関東予選会が30日、20校が参加し、さいたま市の浦和駒場スタジアムで行われた。1万メートル4組に分かれ、各組に各校2選手が出場。計8人の合計タイムで争い、トップの法大をはじめ、上位8校が本戦の出場権を獲得した。

 関東地方は梅雨明けし、この日のさいたま市の最高気温は33・8度。第1組スタートの午後5時30分の時点でも暑さが残り“伊勢路への道”はタフな戦いとなった。第1組で早くもアクシデントが発生。中大の関口康平主将(4年)が熱中症で痙攣(けいれん)し、残り450メートルで途中棄権した。名門復活を目指す中大は、第1組でまさかの敗退が決まった。事実上の「消化試合」となった第2組に出場した舟津彰馬(3年)は31分38秒53で23位と失速。「スタート前、関口さんが運ばれるのは見ました。正直、気持ちが切れてしまった。何で走っているのだろう…と。自分の心が弱いだけなんですが」と呆然とした表情で話した。1、2年時に主将を務めた舟津は関口主将の途中棄権に対し「キャプテンがレースを抜けるとはあり得ない。選手はトレーナーから再三再四、水分を多く取るようにと指示を受けていた。(途中棄権は)避けられることだった」と厳しく指摘した。

 同様の条件で行われた2年前の関東予選会でも出場権をほぼ手中にしていた神奈川大と創価大が土壇場で途中棄権した例がある。7年連続31回目の出場を目指す山梨学院大のエース、ドミニク・ニャイロ(4年)は両足首痛のため欠場。予断を許さない状況が続いた。

 波乱含みの展開となる中、法大が手堅く走り、堂々のトップ通過を決めた。国学院大が2位に続いた。ぎりぎりの8位で通過した日大と次点の9位で落選した拓大の差は、わずか37秒16だった。山梨学院大はニャイロの欠場が響き、11位で敗退した。

 第4組終了時点の最終成績は以下の通り(上位8校が出場権獲得)。

1  法大

2  国学院大

3  城西大

4  明大

5  帝京大

6  日体大

7  順大

8  日大

【タイム差37秒16】

9  拓大

10 大東大

11 山梨学院大

12 国士舘大

13 創価大

14 東京国際大

15 東農大

16 筑波大

17 上武大

18 亜大

19 専大

途中棄権 中大

 本戦には全国から25校とオープン参加の日本学連選抜チーム(東海を除く全国7地区学連及び、日本学生陸上競技連合による選抜)と東海学連選抜チームを含めた27チームが出場。関東からは昨年大会1~6位のシード校(神奈川大、東海大、青学大、駒大、東洋大、中央学院大)、今年の箱根駅伝3位の成績で関東学連推薦となる早大、予選会を勝ち抜いた8校の計15校が参戦する。

スポーツ

×