3親方が時津風一門離脱も“貴乃花派”は前回役員候補選挙から半減

スポーツ報知

 来年初場所(1月14日初日・両国国技館)後の役員候補選挙で、貴乃花一門を支持する時津風一門の親方の数が前回の選挙から、半減していることが23日までに分かった。18日の時津風一門の会合では、錣山親方(元関脇・寺尾)、湊親方(元幕内・湊富士)、立田川親方(元小結・豊真将)が離脱を表明。関係者によると、2年前は時津風一門から、最低6人の親方が貴乃花一門を支持していたが、今回は前述の3人にとどまったという。

 現在、貴乃花一門の親方は9人。離脱した3人の親方は貴乃花親方(元横綱)とその派閥の立候補者を支持する方向。貴乃花一門の票数は最低でも12票となり、勢力が拡大した印象を受けるが実は逆。2年前と比べると、一門の枠を超えて貴乃花親方の考えを支持する親方の数は減ったことになる。

 「(貴乃花一門の)支持をやめた彼らは一門外を支援することをためらっていた。貴乃花さんの言動を見て気持ちを変えたんだろう」と心変わりの理由を関係者は説明。角界改革の志に共感して同親方を支持してきたが、元日馬富士関の暴行問題への対応で、組織を混乱させていることも考えを改める決め手になったとの声もある。

 離脱した3人の親方は初場所後の選挙では無所属となる。時津風一門の親方によると、「無所属というよりも一門外。今回は一門全体と考えが違うというだけ」と将来的には復帰する可能性も示唆。28日の臨時理事会で暴行問題に対する処分が下される貴乃花親方だが、選挙でも暗雲が漂ってきた。

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