稀勢の里、初の八角部屋“御前稽古”で北勝富士に8勝4敗

スポーツ報知
稀勢の里(左)は北勝富士の当たりを受け止める

 4場所連続休場中で再起に懸ける横綱・稀勢の里(31)=田子ノ浦=が10日、“御前稽古”のために八角理事長(元横綱・北勝海)の部屋に出向いた。

 稀勢の里が「初めて」という八角部屋への出稽古。お目当ては昨年九州場所で苦杯を喫した幕内・北勝富士だったが、受け入れ態勢は“万全”。前日9日の昼に稀勢の里サイドから連絡が入り、夜に同理事長はまな弟子をメールで「強くなるチャンス。少し痛くても頑張りなさい」と鼓舞。首に痛みを感じていた北勝富士は、「午後9時くらいにメールに気づいたんです。『ごっちゃんです』と返しました」と気合を入れて横綱を出迎えた。

 いざ本番。理事長の目の前で始まった三番稽古では最初の5番で北勝富士が3勝2敗とリードする場面もあったが、結局は稀勢の里の8勝4敗。ともに肩で息をする激しい内容に稀勢の里も、「十分じゃないかな。突き押しの力士とやると体がいい仕上がりになる」と手応えを実感。北勝富士も「最初はおっつけで横綱をひるませることができた。本場所が楽しみ」と充実感に浸っていた。

 これで3日連続の出稽古。稀勢の里は、「あした? 出ますよ」と11日の出稽古を“予告”して引き上げていった。果たして次に訪れる部屋はどこか―。

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