大横綱・大鵬の孫と朝青龍さんの甥、そろって白星デビュー

スポーツ報知
前相撲でともに初白星を挙げ、1勝ポーズをとる納谷(左)と豊昇龍

 大相撲の初場所3日目が16日、東京・両国国技館で前相撲がスタート。注目の昭和の大横綱・大鵬(享年72)の孫で元関脇・貴闘力さん(50)の三男・納谷(17)=大嶽=と元横綱・朝青龍さん(37)の甥、スガラクチャー・ビャンバスレン改め豊昇龍(18)=立浪=がそろって白星デビューを飾った。

 貫禄が違った。大舞台を何度も経験している納谷は朝東(高砂)を簡単に突き出した。西支度部屋の前で多くの報道陣に囲まれても「いつもと違ってやりずらさはありましたけど、緊張は無かったです。プロの土俵は引き締まる感じがします。自分の相撲が取れた? ハイ。勝ったので良かったです」。

 すでに東京・清澄白河にある大嶽部屋で生活しており、前日は「いつのまにか寝てしまいました。グッスリです」と余裕の表情だった。師匠の大嶽親方(元十両・大竜)からは「自分の相撲を取ってこい」という言葉も貰って国技館入りした。マスコミに注目が集まることも「ありがたいことです。しっかり期待に応えたいです」と話した。

 一方の豊昇龍は雲仙岳(境川)を寄り切りで破ったが、「メチャクチャ緊張しました。まわしを取られないようにしようと思いましたが、相手が思いので取ってしまいました。採点? 50~60点ぐらいです。いいい相撲ではないので叔父さんには報告しません」。

 しこ名は師匠の立浪親方(元小結・旭豊)から貰った。豊昇龍は師匠と叔父さんのしこ名から「豊青龍かなと思っていました。でも師匠が青よりいい言葉がある。昇の方がいいのではないかということで決まりました」という。すでに茨城・つくばみらい市にある立浪で連日、30番を超える稽古を行っている。

 「でも朝が辛いです。5時40分ぐらいに起きて6時半から稽古なんですけど、朝が苦手。まだ遅刻はないですけど、これからはあるかもしれません」と笑った。「目標ですか? 叔父さんの横綱まで行かないとダメだと思っています」。大きな夢を目標に向かって第一歩を踏み出した。

スポーツ

×