春日野親方、隠蔽を否定 傷害事件発生後北の湖理事長らに報告

スポーツ報知
春日野親方

 大相撲春日野部屋で過去に起きた傷害事件が発覚した問題で、被害者の元力士の師匠だった春日野親方(元関脇・栃乃和歌)は25日、両国国技館で取材に応じ、2014年9月の事件発生後に、当時の日本相撲協会の北の湖理事長(元横綱)らに報告したと明らかにし、自身の隠蔽を否定した。

 部屋としては公表はしていないが「(協会に)報告はしたし、隠したということはない。事件が起きてすぐに報告しました」。報告先は当時の理事長のほか危機管理委員会、同顧問、広報部長の出来山親方(元関脇・出羽の花)。取材に同席した宮田哲次主事によると当時の危機管理委員会の顧問は小林慶彦氏、危機管理部長は貴乃花親方(元横綱)だったという。

 事件を巡り、春日野親方は不起訴。「自分の責任については捜査は終わったという認識でおります」と同親方は話した。協会の担当者は公表しなかったことについて、加害者の有罪判決が確定した時点(16年6月)で、被害者、加害者ともに引退しており「協会員ではない方の判決で、個人情報の観点からも取り立てて公表するものではない」とした。

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