旭大星、新入幕へ!北海道出身者26年ぶり「引っ張っていきたい。ここがゴールじゃない」

スポーツ報知
貴源治(右)を突き出し、勝ち越しで新入幕を濃厚にした旭大星

 旭川市出身の西十両筆頭・旭大星(28)=友綱=が、西同11枚目・貴源治(20)=貴乃花=を突き出して勝ち越し。春場所(3月11日初日・エディオンアリーナ大阪)の新入幕が濃厚となり「ホッとした」と笑顔をのぞかせた。本道出身の新入幕なら1992年初場所の立洸(立浪、斜里町出身)以来、26年ぶりだ。

 立ち合いの変化で貴源治をかわし、一気に突き出した。7勝を挙げてから2度の足踏み。その重圧からもようやく解放された。「(連敗して)ヤバいなと思いました。(幕内に)上がる上がらないは別にして、(十両筆頭で)勝ち越したことは北海道にもいい報告ができる」と胸をなで下ろした。

 北勝海(現八角理事長)ら47都道府県最多8人の横綱を輩出した相撲王国の期待を背負う。幕内力士不在も98年夏場所の北勝鬨(現伊勢ノ海親方、帯広市出身)以降続いていたが、今場所で終止符が打たれそうだ。「地元から『頑張って』という声はありました。(幕下上位の芽室町出身)矢後らもどんどん上にあがってくれれば。それを引っ張っていきたい。ここがゴールじゃない」。6月には挙式も控えている。希望の言葉を並べたまま残り2日も勝ち切る決意だ。(小沼 春彦)

 ◆旭大星 託也(きょくたいせい・たくや)本名・大串拓也。1989年10月18日、旭川市生まれ。28歳。友綱部屋。旭川大高2年時には柔道の81キロ級で全道大会優勝。高校卒業後、大島部屋に入門し2008年初場所で初土俵。12年4月の大島部屋閉鎖に伴って友綱部屋に転籍。得意は両前ミツ取り、出し投げ。184センチ、145キロ。既婚。

 

スポーツ

×