西幕下７枚目・貴公俊が５勝目、春場所で新十両、双子の弟・貴源治との同時関取も

◆大相撲初場所千秋楽（２８日・両国国技館）

　大相撲初場所千秋楽が２８日に行われ、西幕下７枚目・貴公俊（たかよしとし、２０）＝貴乃花＝が５勝目を挙げ、春場所（３月１１日初日・エディオンアリーナ大阪）での新十両が見えてきた。

　同筆頭・照強（伊勢ケ浜）を寄り切り。「何も考えず攻めるだけでした」と無心を強調。今場所は十両下位に大負けした力士が多く、最大７人が陥落する可能性がある。

　相撲界では異例ともいえる双子の弟で十両・貴源治（貴乃花）との同時関取実現も十分だ。本人は「何も考えません。来場所の課題はある」と落ち着いて結果を待つ姿勢だ。

　だが貴源治は「感極まるものがある。普段はケンカしますけど、兄弟というより双子ですから」と一心同体を強調。将来性豊かな逸材が来場所は、２人そろって大銀杏（おおいちょう）を結うかもしれない。