理事選のキーマンは山響親方…造反の動き抑えた

スポーツ報知
山響親方

 貴乃花一門から初めて2人が立候補するなど、投票直前に激しさを増した今回の理事選は予想通りの結果に終わった。各一門が引き締めを図ったこともあり、ある親方は「造反は1人もいないよ」と語った。

 キーマンは山響親方だった。所属する出羽海一門からの援助は3票。事前には出馬しないと思われていたが、貴乃花一門が阿武松親方に一本化する動きに機敏に反応。交流の深い貴乃花一門から2票を得るなど、他の一門からの協力で再選した。一門の間で動く票を真っ先に確保したことで造反の動きが抑えられた。

 高島親方は結束力の弱い伊勢ケ浜一門からの出馬で、直前に貴乃花親方へ票が複数流れる説も浮上。票に余裕のある時津風一門の親方は「あそこが最大の危険地帯だった。細心の注意を払った」と同一門などから多めに票を回し、切り崩しを防いだ。

スポーツ

×