富士宮北・三森大輔 入間川部屋へ入門「5年以内に関取を目指す」

スポーツ報知
入間川部屋に入門を決めた三森(左から3人目)が入間川親方と握手(左は市川監督、右は南校長)

 富士宮北高相撲部・三森大輔(3年)の入間川部屋への入門発表が5日、富士宮市内の同校で行われた。入間川親方(元関脇・栃司)と記者会見に応じた三森は「5年以内に関取を目指す」と、抱負。同校からの角界入りは3人目となる。

 得意は押し相撲。高2の時に、全国総体に団体戦で出場した。小中時代はサッカーに夢中で、GKとして富士宮市選抜入りしたほどの実力者。今季、静岡学園高からJ2徳島入りする渡井理己(18)とプレーしたという。中体連で借り出されてから相撲にはまって富士宮北高で本格的に始めた。市川貴監督(47)は「相撲経験は浅い分、伸びしろはある」と期待を寄せた。

 小学生のころに両親が離婚。父は海外勤務し、「長い時は1年ぐらい帰らない」という生活で2人の兄と妹の4人きょうだいは、祖父母に育てられた。「毎日の弁当は自分で作った」という苦労人は、大相撲好きな祖父・信博さん(78)のためにも「早くテレビに出られるように頑張る」と、努力を重ねる覚悟だ。

 172センチ、105キロと大相撲の中では小柄な体。入間川親方は「小さければ、小さい体を利用する相撲を取ればいい。もちろん、アドバイスは送るけど、原石を光らせるのは自分の努力が一番」と、エール。3月1日の卒業式が終わってから部屋に合流。同3日の新弟子検査に通れば、同11日に初日を迎える春場所(エディオンアリーナ大阪)の前相撲で土俵に上がる。

(塩沢 武士)

 ◆三森 大輔(みもり・だいすけ)2000年1月19日、宇都宮市生まれ。18歳。小1の時に、富士宮市内に転居。小2から富士宮二中までサッカー部で、高校に入学して本格的に相撲を始めた。高2で全国高校総体の団体戦に出場した。家族は父と兄2人、妹、祖父母。172センチ、105キロ。

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