青学大・原監督 相撲協会の親方、力士に“師弟論”熱弁

スポーツ報知
力士の前でj講演する青学大陸上部の原晋監督

 日本相撲協会が不祥事再発防止の一環で実施する「研修ウィーク」最終日が16日、東京・両国国技館で行われ、箱根駅伝4連覇の青学大・原晋監督(50)が親方衆、全力士にそれぞれ講演した。貴乃花親方、元横綱・日馬富士関から暴行被害の十両・貴ノ岩は欠席した。

 V4直後の会見と同様にメジャー他競技を引き合いに出して角界の危機感をあおった。「(大相撲は)みなさまに愛されている。それは裏切れない。ライバルは野球やサッカー。私は『相撲界を愛しているから』といっても、相撲界をより健全な魅力的な組織にしていかないと若者がこの相撲界に入ってこない」。不祥事がこれ以上続き、ファンの期待に背けば相撲人気といえども凋落(ちょうらく)しかねない。力士を志す優れた人材が他競技に流出することを危惧した。「若い子は国民に愛される力士に夢を抱く。今の若者は真面目な厳しさにはトライするが、理不尽な厳しさは求めていない。ちゃんとした論法の中で、ちゃんとした厳しさがあれば耐えられると思う。今の若者はそれができる」と指摘。暴力問題などの再発防止策についても「相互の思いが通じ合っていない。親方、力士同士のコミュニケーションの必要性を伝えました」

 元野球少年の横綱・稀勢の里(31)=田子ノ浦=は「非常にわかりやすかった。(話し方が)うまいです」。横綱・白鵬(32)=宮城野=は「(原監督の)哲学が自分の考えと似たところもあった。自信になった」と聞き入った。

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