身長215センチの江戸力士・釈迦ケ嶽の等身大絵が相撲博物館に出現

スポーツ報知
釈迦ケ嶽雲右衛門等身大像

 東京・両国国技館内にある相撲博物館(東京都墨田区横網1-3-28)で、企画展「『大相撲』の幕開け―土俵・番付・化粧廻しの誕生―」が始まった。

 「大角力(相撲)」という言葉は、江戸時代中期の番付に登場し、やがて、寛政元年(1789)の横綱誕生、同3年6月の上覧相撲を皮切りに、雷電など人気力士とともに空前の相撲ブームが巻き起こった。

 江戸時代前期には土俵が、宝暦7年(1757)には1枚番付が誕生。加えて、同時期から流行した錦絵には、興行場の様子や力士が描かれ、人気の程がうかがえる。

 展示資料で目を引くのは、「釈迦ケ嶽雲右衛門等身大絵」(喜多武一・模写)。釈迦ケ嶽は、島根県安来(やすぎ)市出身で、身長約215センチの大柄な体格であったことが分かる。明和~安永年間(1764~1781)の江戸相撲で強さを見せたが、現役で没した。同様の等身大絵が、安国院(千葉県市川市)に残る。

 ほかには、「江戸相撲番付」(宝暦7年10月)、「辻相撲絵巻」、「戸田川鷲之助使用の化粧まわし」、「相撲の図」(菱川師宣 画)、「友綱良助使用の締込・土俵入りの図」(勝川春好 画)、「大坂相撲番付」、「京都相撲番付」、「南部相撲地方行司使用の軍配」など、合計88点の資料を展示。

 博物館は、入館無料。開館は10時~16時30分。企画展は4月20日まで開催され、休館日は2月25日、3月3、4、6、7、10、11、17、18、21、24、25、31日、4月1、4、7、8、14、15日。

 3月2日、30日の午後2時から展示解説が行われる。

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