貴ノ岩、負傷後初“相撲” 頭から立ち合い 貴公俊&隆の勝に6勝2敗

スポーツ報知
貴ノ岩

 昨年10月に元横綱・日馬富士関から暴行被害を受けた大相撲の十両・貴ノ岩(28)=貴乃花=が7日、京都・宇治市内の貴乃花部屋で相撲を取る稽古を再開した。

 春場所(11日初日・エディオンアリーナ大阪)での復帰を目指して、同部屋の貴公俊、出稽古に来た隆の勝(23)=千賀ノ浦=の十両力士と申し合いを行い6勝2敗。得意の左上手から胸を合わせての寄りを中心に、最後は負傷していた頭からぶつかる執念の立ち合いも披露した。隆の勝は「やはり、まわしを引くと強い」と語った。

 昨年10月の秋巡業中に鳥取市内の酒席で元日馬富士関から頭部などに暴行を受けて2場所連続の全休を余儀なくされた。暴行を受けた時点で前頭8枚目だった貴ノ岩は初場所で十両に落ちた。通常なら春場所での幕下転落は確実だったが、同12月の臨時理事会で被害が考慮されての特別救済措置で関取の地位は維持されていた。

 復活を目指して先月25日に京都入り。翌26日に、ぶつかり稽古など本格的に体を動かし始めた。1日の朝稽古後には師匠・貴乃花親方(元横綱)と会見。「まだまだしっくりこない。まだ相撲を取っていないので。もうちょっと(時間がかかりそう)」と心境を明かしていた。

 貴乃花親方は、出場可否について取組編成会議前日の8日に判断する意向を示している。この日、親方は弟子の状態について「何も言えない。それだけです」と話すにとどめた。

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