大砂嵐、引退 勧告受け入れ「申し訳ありません」…退職金は30%減額

スポーツ報知
大砂嵐

 師匠の大嶽親方(元十両・大竜)とともに理事会に呼ばれた大砂嵐は、処分を受け入れるしかなかった。引退勧告は日本相撲協会の賞罰規定の中で懲戒解雇に次いで2番目に重い処分で、退職金は30%減額された。

 理事会では大嶽親方の監督責任を問うことも決まり、次回以降の理事会で処分を検討する見込み。大砂嵐は共同通信の電話取材に応じ「今回のことは申し訳ありませんでした」とファンへ謝罪した。1月初旬、長野県内で有効な免許証を所有せず乗用車を運転、同3日には追突事故を起こした。現役力士による車やバイクの運転は禁止されている。

 日本相撲協会の危機管理委員会は事情聴取を3度行ったが「運転していない」と否定。略式起訴で罰金50万円の処分が下った後、高野利雄委員長の聞き取りには自ら運転していたことを認めて謝罪したという。同委員会の鏡山部長(元関脇・多賀竜)は「これまでの大砂嵐の弁明がウソだったことがはっきりした。本日の理事会ではウソをつき続けていたことを踏まえ、大砂嵐の懲戒処分を引退勧告とした」と説明した。

 最高位は前頭筆頭で、アフリカ大陸からの初の力士として話題を呼んだが、このまま土俵を去る。大嶽親方は「残念であり、悔しい気持ち。うるさく言ってきたつもりなのに本人には響いていなかったということ」と肩を落としていた。

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