大鵬孫・納谷、序ノ口で4連勝 勝ち越し一番乗りも「今場所の目標は全勝」

スポーツ報知

◆大相撲春場所7日目(17日・エディオンアリーナ大阪)

 大相撲の春場所7日目が15日、エディオンアリーナ大阪で行われ、昭和の大横綱・大鵬(故人)の孫で元関脇・貴闘力の三男、東序ノ口18枚目・納谷(18)=大嶽=が、強烈な5発のプッシュで東13枚目・琴宮倉(佐渡ヶ嶽)を押し出して4連勝。勝ち越し一番乗りを果たした。

 琴宮倉の最高位は三段目76枚目。左膝の怪我の影響で序ノ口からの再スタートを余儀なくされたが、これまで3戦全勝と好調だ。そんな実力者を納谷を相手に納谷は一気に前に出た。「前に出れて良かったです。緊張? いつもと変わらないです。ちょっと腰が高かったですけど、いい相撲が取れました。勝ち越し? 考えていなかったです。今場所の目標は全勝なので、しっかり最後まで気を引き締めてやっていきたいです」と振り返った。

 3番相撲で豊昇龍(立浪)に勝利、高校時代(納谷は埼玉栄高、豊昇龍は日体大柏高)からのライバルに勝っても冷静な気持ちに変化はない。稽古も不変だ。高校時代から夜間のランニングを日課としていて、大嶽部屋に入門してからも170キロの大きな体で続けている。大阪入りしてからは本場所もある関係で、夜間は腕立て伏せの筋力強化に切り変えている。「高校時代からやっているので。自分の中では続けることが大事だと思っています」。

 大阪市西淀川区にある部屋に戻ってからは夜のチャンコ番の仕事をしながらテレビで先輩力士の相撲をチェック。特に尊敬する高校の先輩でもある豪栄道(境川)の一番は必ず頭に焼き付けている。気持ちのブレない18歳だ。

スポーツ

×