鶴竜、物言いくぐり抜け全勝、蛇の目の跡は「砂は土俵の中から蹴っただけ」

スポーツ報知
貴景勝(左)を押し出しで下した鶴竜。鶴竜の親指が出たようにも見える

 ◆大相撲春場所7日目 ○鶴竜(押し出し)貴景勝●(17日・エディオンアリーナ大阪)

 横綱・鶴竜(32)=井筒=が今場所2回目の物言いをくぐり抜けた。貴景勝を押し出す際に左足親指が蛇の目(土俵外の砂)をはき、大鳴戸審判(元大関・出島)が手を上げた。

 NHKの相撲中継も延長した3分間もの協議の結果、鶴竜に上がった軍配は覆らなかった。「何でだろうって感じ。砂は土俵の中から蹴っただけ。確かに足は俵の上に乗りましたけどね」と勝利を確信していた。それでも「もう一丁ならもう一丁で」と厳しい表情で集中を維持していただけに「よく見てくれた」と全勝をキープできて安堵(あんど)の表情だ。

 山科審判長(元小結・大錦)は「審判2人から声が上がった。出る前に(貴景勝が)倒れている。何回もビデオ室に確認してもらった」と説明。微妙な一番を横綱が制したが「それに勝てるのはいいことだよね。調子が悪いときは負けるものだから」と鶴竜の勝負強さを絶賛していた。

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