貴乃花親方、年寄降格も…弟子の暴行問題で29日に処分

スポーツ報知
取材に応じる貴乃花親方

 大相撲の貴乃花親方(45)=元横綱=は19日、弟子で東十両14枚目・貴公俊(たかよしとし、20)が春場所8日目(エディオンアリーナ大阪)の取組後に、支度部屋で付け人の序二段力士に暴行したことを「あるまじき行為」と謝罪した。貴公俊は謹慎の意味で9日目から休場。協会危機管理委員会はこの日、師弟と付け人を個別に事情聴取。貴乃花親方と貴公俊については29日の理事会で処分を協議すると明らかにした。

 春日野広報部長によると、29日の理事会では19日の当事者への聴取結果だけでなく、目撃者にも話を聞き事実関係を把握。「29日までに(報告を)上げるように危機管理委員会にお願いしました」と話した。

 日本相撲協会は2月に暴力問題の再発防止検討委員会を設置。貴乃花親方は役員待遇委員として役員室滞在の義務があるが、18日の暴行発生時は不在。欠勤の責任追及も免れない。

 26日に協会は新体制となり、28日には親方衆の新たな役職と階級が決まる。貴乃花親方は2月の理事選で落選して慣例で委員となることが濃厚。前例に照らし合わせると引責の処分は7段階の懲罰規定で2番目に軽い報酬減額が多いが、役員室不在も加わると出場停止、業務停止、降格(主任または年寄)など重くなる可能性もある。

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