貴乃花親方、「本当に私自身が一兵卒でやる」…回しを締めて弟子の指導にも意欲

スポーツ報知

 日本相撲協会との対立姿勢を急転崩し内閣府に提出した告発状を取り下げる意向を表明した貴乃花親方(45)が24日、京都・宇治市内の部屋宿舎で取材に応じ、改めて「一兵卒」からの出直しを誓った。

 「一兵卒としてゼロからスタートする」と突然の“闘争態勢の解除”から一夜明け、やや疲れたような表情を見せながら「本当に私自身が一兵卒でやるという気持ちです」。提出した告発状を取り下げる手続きなどについては「弁護士に任せてある」とした。

 春場所後の28日には大阪市内で開催される臨時年寄総会への出席も前日に承諾した。春場所での欠勤や今回の白旗宣言のきっかけになった弟子の貴公俊による暴行問題など、これまでの経緯の説明を求める会合では不満や疑問を持つ親方衆から厳しい質問も受けることになるが、弁護士は同席させず「私一人で(出ます)。(厳しい質問は)もちろんあると思います。(一つ一つ丁寧に)お答えできるようにしたい」と腹をくくった。

 今後について「しばらく指導に集中するのか」と報道陣に聞かれると「それが基本なので。基本、基礎に帰る。私自身も」ときっぱり。「私の弟子の貴公俊の不祥事がありましたので。改めて育成に従事するということ。緊迫感と集中力を私の方が改めて身に着けないと」と引き締めた。けいこ場では、暴行被害を乗り越え春場所で復帰した貴ノ岩、貴源治ら関取にテッポウなどを手取り足取り指導。「暖かくなったら親方自身もまわしを締めて指導するのか」と聞かれると苦笑いしながら「それぐらいの気持ちで行きたいと思います。親の立場の私が行動を取ることが必要でしょうから」と話した。

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