女人禁制の土俵で府知事賞贈呈を断られた太田房江氏、不適切アナウンスに「私のケースとはまったく違う」

スポーツ報知
太田房江氏

 太田房江参議院議員(66)が5日放送のフジテレビ系「直撃LIVEグッディ!」(月~金曜・後1時45分)に出演し、4日に京都府舞鶴市で行われた大相撲春巡業の土俵上で、あいさつをしていた多々見良三舞鶴市長(67)が突然倒れた際、救助のために土俵に上がった女性をとがめるアナウンスがされていた問題について見解を明かした。

 番組では今回の問題を受けて大相撲の伝統である土俵の女人禁制について議論。太田氏は大阪府知事時代に春場所の優勝力士に贈る大阪府知事賞の贈呈を巡り、自らが上がりたいという意向を相撲協会に示したが断られたことがある。

 番組の取材に太田氏は当時は「私自身は、自分の賞を優勝力士に自らが渡すということが礼儀ではないかという気持ちで土俵に上がってお渡ししたいという気持ちで申し上げました」とし、「当時の相撲協会さん自体は大変、丁寧に対応してくださって、何年かに渡ってアンケート調査をしてくださいました。毎回、半分よりちょっと多い方が、やはりしきたりは守るべきだというご意見だったんですね。最後までそれが実現できなかったことは個人的には残念でした」と明かした。

 その上で「今回は私のケースとはまったく違うケースだと思います。アナウンスが入っている中であっても、自らが土俵に上がって人命救助、市長さんの命を助けられたこの女性を同じ女性として誇らしく思います」と話した。相撲協会には今後「全部を打ち壊すとかそういうことではなくて、この場合はこうすると国民の皆さんにも分かる形で解決をされていくことが今回の勇気ある行動の成果として望まれるところじゃないかなと思います」と指摘していた。

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