白鵬が父の葬儀参列のため帰国、行事離脱の延長認めた協会の配慮にも感謝

スポーツ報知
帰国前に父の思い出を語った白鵬

 大相撲の横綱・白鵬(33)=宮城野=が11日、9日に亡くなった父・ジジド・ムンフバトさん(享年76)の葬儀参列(13日)のため、成田発の航空機で母国モンゴルに帰国した。搭乗前に取材に応じ、「(父に)感謝の気持ちがありますし、飛行機の中でゆっくり考えたい。帰りの飛行機でも感慨深いものがあると思うけれど整理してまた巡業に参加できるようにしたい」と語った。

 ムンフバトさんは1968年メキシコ五輪のレスリングでモンゴルに初のメダル(銀)をもたらし、年に1回のスポーツの祭典「ナーダム」では、6回もモンゴル相撲で優勝した国民的英雄。葬儀委員長は国会議員が務めるという。「ありがたいですね。私の父だけどそれ以上のものを周りの人に与え、引っ張っていったと思う」と改めて父の偉大さを実感した様子。

 春巡業は開催中だが春日野巡業部長(元関脇・栃乃和歌)が八角理事長(元横綱・北勝海)ら協会幹部と相談。巡業の勧進元(主催者)の了解を得て白鵬が離脱することを認めた。当初は15日の高崎巡業から復帰予定だったが、16日の靖国神社奉納相撲からと一日延長されることがこの日、相撲協会から発表された。

 母国では大きな影響を持つ父との別れに時間的な余裕ができたことに、「ありがたい? そうですね。お母さん(タミルさん)をしっかりと支えたいと思います」と白鵬は配慮に感謝していた。

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