遠藤、特等床山に大銀杏を結ってもらいご機嫌「違いますねぇ」

スポーツ報知
遠藤(下)は特等床山の床蜂さんに念願かなってまげを結ってもらう

 相撲界屈指の人気力士、幕内・遠藤(27)=追手風=が念願をかなえた。21日の八王子巡業で、現在2人だけの特等床山の床蜂(宮城野)に大銀杏(おおいちょう)を結ってもらった。

 いつもは横綱・白鵬(宮城野)の大銀杏を結う床山の“横綱”に髪をさわられた遠藤は、「雰囲気がありますね! 毎日(お願いを)言い続けて良かったです」と大満足。春巡業中、絶えず要望し続けており、もう1人の特等・床松(春日野)が仲立ちして、この日ついに豪華コラボが実現した。

 現在は白鵬のまげを結う床蜂だが、過去には両国中の同窓で親友でもある北の湖を始め、千代の富士、双羽黒と歴代の横綱の大銀杏を結ってきた。宮城野部屋には元横綱・吉葉山が師匠の時代に入門。「新弟子時代でも俺はトイレ掃除が免除だった。疑問だったんで師匠に聞いたら『便所を掃除した手で力士の髪をさわらせられるか』と言われたよ」という思い出がある。

 髪に櫛(くし)を通しただけで頭皮の血行が良くなり、眠気を誘うという伝説すらある、この道48年の達人。遠藤の髪については「張りがあって結いやすいよ。初めて? 成田山の豆まきでちょっとまげを直したことがあるかな」と解説した。

 昨年にはNHKのドキュメント「プロフェッショナル 仕事の流儀」にも大相撲スペシャルで出演した名人の技を体感した遠藤。「プロフェッショナルにも出ていた方。違いますねぇ。このまま直さず、あしたも土俵に上がります」と終始ご機嫌だった。

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