白鵬、復活「遠藤コール」の完全アウェーにも患部攻めずに1敗守る

スポーツ報知
遠藤(左)を送り出しで下した白鵬

◆大相撲 夏場所10日目 ○白鵬(送り出し)遠藤●(22日・両国国技館)

 横綱・白鵬(33)=宮城野=が決意の再出場を決断した小結・遠藤(追手風)を送り出しで退けて、1敗を守った。

 立ち合い前は満員札止めの国技館に右腕のけがをおして決意の再出場を決めた人気者を後押しする「遠藤コール」が充満。完全アウェーのまっただ中で敵役となった最強横綱だが感情は一切波打たなかったという。

 「もう慣れたね。どうってことない。逆にやってやろうかという気持ちになります。逆にありがたい」とむしろ歓迎。

 言葉通り遠藤の顔を4回張るなど容赦せず。最後は後ろ向きに送り出して館内にため息を充満させた。手負いの力士相手へのやりにくさも、「全然」と話し、憎まれ役にされるのも強さの証しかという問いには「いろんな意味でね」と含みを持たせた。ただ相手の患部である右腕は攻めようとしなかった辺りに、白鵬の優しさがにじんでいた。

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