新大関・栃ノ心、伝達式で「親方の教えを守り、稽古に精進」と口上を述べ決意を表す

スポーツ報知
大関昇進伝達式で口上を述べる栃ノ心(左から2人目)

 日本相撲協会は30日、両国国技館で大相撲名古屋場所の番付編成会議と臨時理事会を開き、夏場所で13勝2敗の好成績を収めた関脇・栃ノ心(30)=春日野=の大関昇進を決定した。

 都内の春日野部屋での伝達式で栃ノ心は「親方の教えを守り力士の手本になるように稽古に精進します」と口上を述べ決意を表した。

 栃ノ心は、1987年10月13日、ジョージア・ムツヘタ生まれ。本名レバニ・ゴルガゼ。2006年春場所初土俵、08年初場所新十両、同年夏場所新入幕。10年名古屋場所で新三役に昇進したが、13年名古屋場所で右膝に重傷を負い、幕下まで転落。14年九州場所で再入幕を果たした。今年初場所、初優勝を飾った。三賞は殊勲賞2回、敢闘賞6回、技能賞3回。192センチ、177キロ。得意は右四つ、上手投げ。

 30歳7か月での昇進は年6場所制となった1958年以降初土俵で4番目の年長。31歳3か月の琴光喜が最年長。

 新入幕から所要60場所は2代目増位山と並び史上最も遅い。初土俵から73場所は高安と並び9番目の遅さ(再スローは霧島の91場所)。

 春日野部屋からは、栃光、栃ノ海が同時昇進して以来、56年ぶり。部屋からは栃錦も含め4人目。出羽海一門からは14年名古屋場所後の豪栄道以来。

 外国出身では照ノ富士以来、11人目。欧州出身では琴欧洲、把瑠都に続いて3人目。ジョージアでは初。

 3場所前は平幕の新大関昇進は、年6場所制となって以降、栃光、豊山、朝潮、北尾、照ノ富士に続いて6人目。

 直近の3場所合計が37勝は年6場所制以降は豊山、北天佑、3代目若乃花と並び最多タイ。

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