田子ノ浦部屋が徳島文理大で合宿 稀勢の里の状態は「けがも稽古も良くなっている」

スポーツ報知
稀勢の里が合宿で使う土俵の前に立つ田子ノ浦親方(左)と徳島文理大の村崎理事長

 大相撲の横綱・稀勢の里(31)が所属する田子ノ浦部屋が、徳島市の徳島文理大で15日から3日間の日程で合宿を行う。稀勢の里始め部屋の力士たちは14日、徳島入り。師匠の田子ノ浦親方は同大で村崎正人理事長らと会見に臨んだ。

 7場所連続休場中で、夏場所は左大胸筋などの負傷で初の2場所連続全休となった稀勢の里の状態について田子ノ浦親方は、「けがも良くなっているし稽古(内容も)良くなっている」と説明。稀勢の里は弟弟子で夏場所を休場した大関・高安との稽古は再開していないという。

 今回の合宿は同大OBで香川・尽誠学園の教諭、石川慎也氏が先代師匠の故鳴戸親方(元横綱隆の里)の時代からの親交で実現した。15日には徳島文理大内の体育館で同大の学生1000人が文理学、地域学の一環で稽古を見学。レポートを提出すれば単位として認められる。田村禎通学長は「横綱が講師? そうなりますね。テレビ中継ではなく直接見ることで学びになる。インパクトが強いですから」と稽古見学の意義を力説した。

 会場の体育館には本格的な土俵を部屋の十両格呼出し・光昭らが造った。「力士の方の努力、真剣さをみてほしい」と学生だけでなく幼稚園児、小学生も稽古を見学する。16日にはOB、17日には地域貢献を兼ねて一般市民にも公開する。一般市民には既に整理券1800枚が配布済みと和製横綱の鍛錬には大きな注目が集まっているという。

 

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