稀勢の里、御嶽海を11勝3敗と圧倒 「力が伝わるようになった」と手応え

スポーツ報知
御嶽海(左)を寄り切る稀勢の里

 大相撲の夏巡業が22日、東京・立川市で行われ、8場所連続休場からの復活を期す横綱・稀勢の里(32)=田子ノ浦=が同じ相手と相撲を取る三番稽古に登場。7月の名古屋場所で初優勝した関脇・御嶽海(25)=出羽海=を指名し、14番取って11勝3敗と圧倒した。

 夏巡業の稽古で御嶽海を“単独指名”したのは初。今勢いに乗っている力士をターゲットに絞った。5番目からは得意の左差しと突き押しで5連勝。「悪くない。力のある相手ですから。動きが良くなり、力が伝わるようになった」と左大胸筋痛の不安もかき消した。

 秋田巡業のあった21日には、夏の甲子園準Vの金足農ナインに向け、JR秋田駅の応援ボードに「素晴らしい試合に感動」と書き記した。高校球児に負けじとばかりに「いい稽古でした」と締めた。進退の懸かる秋場所(9月9日初日・両国国技館)へ調整のギアを上げていく。(小沼 春彦)

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