旭川の実家被災の旭大星、白星発進ならず「頑張りたい」

スポーツ報知
旭大星(左)は押し出しで佐田の海に敗れた

◆大相撲 秋場所初日 ○佐田の海(押し出し)旭大星●(9日・両国国技館)

 北海道旭川市出身の西前頭11枚目・旭大星(28)=友綱=は、東前頭11枚目の佐田の海(31)=境川=に押し出しで負け、黒星発進となった。芽室町出身の西十両2枚目・矢後(24)=尾車=も、東十両2枚目・明生(23)=立浪=に押し出されて黒星。岩内町出身の西幕下5枚目・一山本(24)=二所ノ関=は、東幕下5枚目の極芯道(22)=錦戸=にはたき込みで敗れた。

 立ち合いで相手のもろ手突きに引いてしまい、一方的に押し込まれての黒星スタート。「突き合って―という感じだったが、向こうの踏み込みが良くて、引かされてしまった」。自分の相撲を出せずに終わり、旭大星は悔しさをにじませた。

 6日未明に発生した北海道胆振東部地震は、実家のある旭川市にも被害をもたらした。「旭川の父とは次の日には連絡が取れた。旭川は停電ぐらいだったけど、自分としては(被災地を励ますためにも)頑張りたいですね」

 被災地のことを思えば、一つの黒星で気落ちはしていられない。自己最高位の前頭8枚目だった名古屋場所は6勝9敗で終わっただけに、幕内ただ1人の道産子力士として責任感も増している。「地元には応援してくれる人が多いので。初日は負けることが多いけど、次は勝たないとね」。故郷へ白星を届けるためにも、ふんどしを締め直す。

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