新入幕・矢後「落ち着いて相撲を取れた」白星発進!

スポーツ報知
矢後は明生を寄り倒しで破る

◆大相撲初場所初日 矢後(寄り倒し)明生(13日・両国国技館) 

 芽室町出身の東前頭13枚目・矢後(24)=尾車=が西前頭12枚目の明生(23)=立浪=を寄り倒しで下し、新入幕で白星発進を決めた。東十両9枚目の旭大星(29)=友綱、旭川市出身=は西十両8枚目の英乃海(29)=木瀬=を押し出しで破った。

 矢後が幕内デビュー戦を白星で飾った。立ち合いで明生をがっちり受け止めると、左腕で相手を起こし、のけぞる明生の右上手を取って寄り倒し。十両時代に2戦2敗と苦手にしていた相手を攻略した。「しっかり前に出ようと思って、落ち着いて相撲を取れた。初日に勝てて良かった」と納得の表情だ。

 九州場所後は体調不良で巡業中に1度も土俵へ上がれず、昨年暮れから稽古を再開したばかり。調整遅れが心配されたが、「体を休めるのも大事かな」と前向きにとらえ、はやる心を落ち着かせた。

 初めての大いちょうには「まだ慣れていない」と照れながらも、勝ち名乗りを受けて「大いちょうに似合う力士になりたい」と意気込みを強めた。当面の目標は幕内定着。「まずは勝ち越して、そこからですね」。幕内ただ1人の道産子が最高のスタートを切った。

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