元関脇・豪風が引退会見 金足農後輩の日本ハム・吉田輝星にエール

スポーツ報知
引退会見で花束を受け取る豪風

 22日に現役を引退した大相撲の元関脇・豪風、押尾川親方(39)が23日、東京・墨田区内のホテルで会見を行った。師匠・尾車親方(元大関・琴風)も同席し、金びょうぶの前で17年間の大相撲人生を振り返った。引退相撲、断髪式は来年2月1日を予定している。

 ―現役を退く決断は?

「一生懸命、相撲を取ってきましたが、ここ1、2年、なかなか自分の思うような相撲が取れなかった。豪風らしい相撲が取れず、体力の限界、気力の限界となった」

 ―今場所の負け越しで引退を決断したが

 「辞める時はいつかくる。覚悟を持って日々、やってきた。ここが自分としての引き際。自分なりの潔さを出したつもり。相撲道に向き合って過ごしてきた。大相撲生活は本当に充実していた」

 ―思い出の一番は?

 「入門して最初(02年夏場所)の相撲。所作に戸惑いながらも勝った。(相手は)安馬で、後の日馬富士関。横綱まで上りつめた力士との一番です」

 ―地元・秋田の声援も大きかった

 「勝っても負けても温かく、熱く応援してもらった。場所後に勝って秋田に帰ることが楽しみでした。17年間やってきての心残りは、同じ秋田出身の力士と幕内土俵で対戦できなかったこと。これから(秋田で)強い力士を見つけて、育てたい」

 ―今後は尾車部屋付きの押尾川親方として後進を指導する

 「勝つために努力する。精神的にも肉体的にも勝負強い力士を育てたい」

 ―多忙な現役生活を終えて、やってみたいことは?

 「ゆっくり、嫁さんの買い物に付き合ってあげたい」

 ―金足農の後輩、日本ハムのドラフト1位・吉田輝星へのアドバイスは?

 「競技は違えど、同じプロの世界。自分が言えるのは強い気持ち、高い志を持って日々、精進してもらいたいです」

スポーツ

×