琴鎌谷が元朝青龍のおい豊昇龍を撃破 父・元琴ノ若の“雪辱”果たす

スポーツ報知
琴鎌谷(左)は豊昇龍を突き落としで下す

◆大相撲春場所6日目(15日、エディオンアリーナ大阪)

 佐渡ケ嶽親方(元関脇・琴ノ若)の長男で祖父に元横綱・琴桜を持つ西幕下5枚目・琴鎌谷(佐渡ケ嶽)が、元横綱・朝青龍の甥・豊昇龍(立浪)を突き落としで下して2勝目。父の“雪辱”を果たした。

 因縁の対決を制した。「まわしを取らせたら、足技や投げ技は強い。それはさせないように」と話したとおり、豊昇龍の踏み込みにも慌てなかった。下手を狙われたのも予想通り。突っ張りで上体をのけ反らせ、そのまま突き落とした。

 2004年名古屋場所8日目、朝青龍対琴ノ若。琴ノ若の左上手投げで勝負あったかに見えたが、朝青龍は裏返されながらも驚異的な粘りでしがみつき、執念の“ブリッジ”。物言いがつき、同体、取り直しとなると、横綱の意地を見せて切り返しで一蹴した。琴鎌谷は「テレビで見ていたし、一番印象に残っている。師匠には、どうしてあのような取り組みになったのかも聞いていた」と感慨深げ。「あまり気にしないつもりだった」と苦笑いしつつ「『まだ勝った気でいるな』という教えが生きています」と少しの油断も見せず、盤石の相撲を貫いた。

 敗れた豊昇龍は「足が動いていなかった。思った通り動けず、最後もダメでした」と反省しきりだった。

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