小平奈緒、女子初の五輪金へ「出し切る」…スピードスケート代表16人発表

スポーツ報知
五輪代表に選出され、写真撮影に応じる日本代表選手(左下段から)菊池彩花、佐藤綾乃、高木菜那、高木美帆、小平奈緒、郷亜里砂、神谷衣理那、押切美沙紀(上段左から)土屋良輔、一戸誠太郎、中村奨太、ウイリアムソン師円、長谷川翼、加藤条治、山中大地、小田卓朗(カメラ・酒井 悠一)

◆スピードスケート 平昌五輪代表選考会最終日(30日、長野市エムウエーブ)

 女子5000メートルと男子1万メートルを行い、試合後に平昌五輪の男女日本代表16選手が発表された。女子5000メートルでは高木菜那(25)=日本電産サンキョー=が7分12秒18の2位。2大会連続、妹の美帆(23)=日体大助手=と姉妹そろって初めての出場を決めた。押切美沙紀(25)=富士急=は7分10秒68の1位で大逆転での切符。菊池彩花(30)=富士急=も2大会連続で、ともに異なる競技の妹と五輪の舞台で活躍を目指す。

 ◆小平奈緒

 銀メダルが最高だった日本女子で初の金メダルが期待されるエースは「これまで積み上げてきたものを出し切ること」と本番への決意を述べた。閉会式では選手を代表し、日本連盟の橋本聖子会長の前で熱い決意表明。「日本選手団に選ばれたことを誇りとし、自覚と責任を持って大会に臨みます。スケートに懸ける熱い思いをチームジャパンとして集結し、一意専心、競技に挑戦してきます」と力強く誓うと、「行ってまいります」と頭を下げた。

 ◆加藤条治
 4大会連続の五輪へ「目標は金。過去3大会で金メダル候補と言われたが今回はそうじゃない。だからこそ金メダルを取って自分の力を証明したい」と意気込んだ。ソチ五輪後に1年間の休養を経て再始動。今年3月には日本電産サンキョーを退社し、ほぼ単独で練習を積んできた。膝の痛みに苦しみながら手にした五輪切符に「子供ができて初めての五輪なので子育てと必死に頑張って僕を支えてくれる奥さんに一番、感謝したい」と語った。

 ◆郷亜里砂
 「時間はかかったけど、やっと五輪の舞台に立てる。楽しみながら、表彰台に立てるようにベストを尽くしたい」

 ◆神谷衣理那
 「4年前外れたけど、たくさんの方に支えてもらいここまで来られた。最高のパフォーマンスが出来るよう頑張りたい」

 ◆一戸誠太郎
 「ソチ五輪からの4年は長かった。個人の5000メートルと、チームパシュートで表彰台を目指したい」

 ◆小田卓朗
 「日本の男子中距離にメダルを持って来たい。支えてくれる人へ、言葉ではもちろん、行動と強い気持ちでも恩返ししたい」

 ◆土屋良輔
 「五輪とは何なのかを目で見て、聞いて学びたい。(周囲の人に)感謝を伝えるためにも、五輪の結果が大事になる」

 ◆山中大地
 「妻ができて(結婚して)初めて迎える五輪になる。培ったスケートの全てを表現したい」

 ◆中村奨太
 「パシュートとしてメダルを持ち帰りたい。スケートをやる環境を与えてくれた会社や、家族にメダルで恩返ししたい」

 ◆ウイリアムソン師円
 「スタートラインに立てて、ホッとしている。パシュート、マススタートで金メダルを目指したい」

 ◆長谷川翼
 「自分だけが(五輪出場)枠取りができなかった。それなのにここにいる(代表入りした)責任感を胸に頂点を目指す」

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