伊藤有希、復調の1勝 昨年W杯の苦戦で猛特訓

2018年1月7日8時6分  スポーツ報知
  • 最長不倒となる94・5メートルを飛んだ伊藤の1回目
  • 表彰台でトロフィーを掲げる伊藤

 ◆雪印メグミルク杯 全日本ジャンプ大会(6日・札幌市宮の森ジャンプ競技場)

 女子で伊藤有希(23)=土屋ホーム=が4年ぶり3度目の優勝を飾った。ただ一人、K点越えを2本そろえ、合計238・0点(94・5メートル=最長不倒、90メートル)で完勝した。今季はW杯5戦に出場して個人の表彰台は1度だけと苦戦していたが、年末年始には札幌、名寄、下川と3箇所のジャンプ台を回って猛練習を敢行。2018年初戦で復調の兆しを見せた。男子は内藤智文(24)=古河市協会=が初優勝した。

 優勝を告げるアナウンスが会場に響き渡ると、伊藤は少し控えめなガッツポーズを作った。1本目で最長不倒の94・5メートルで首位に立つと、2回目も90メートルをマークして圧勝。約1か月後に控える平昌五輪のメダル候補の貫禄を見せつけた。「タイミングは合わなかったが、次につながるジャンプができた」と表情を緩めた。

 苦しみ抜いてきた。昨年12月2日のW杯リレハンメル大会(ノルウェー)で3位となったが、以降は表彰台には上がれず、不調が続いた。「(踏み切りの)タイミングがただ、遅れる。いつも、違う原因で」と伊藤。自身が理想とするジャンプとは大きくかけ離れ、調子も上がってこなかった。

 大舞台を目前に控え、伊藤は“荒療治”に出た。昨年12月中旬に帰国して以降、札幌、名寄、下川と3箇所のジャンプ台を回って“猛特訓”。アプローチの長さや傾斜の角度など、それぞれ特徴が違う台を、のべ50~60本ほど飛んできた。様々な状況にも対応できるような練習で、「アプローチの滑りは良くなってきている」と伊藤。試行錯誤の中、ようやく復調の兆しが見えてきた。

 五輪初出場だった2014年ソチ大会では、個人ノーマルヒルで7位入賞も、メダルには届かなかった。「4年前からずっと、そこ(メダル)を目指してきた。まだ、時間はあると思っている。毎日、少しずつステップアップできれば。1か月分の積み上げが大事になる」と伊藤。苦しみながらつかんだ国内1勝から、伊藤の2018年が幕を開けた。(清藤 駿太)

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