伊藤有希、札幌から平昌の歓喜へ!連続五輪決定…13日からW杯で弾み

スポーツ報知
平昌五輪の代表に選ばれ、笑顔で手を合わせる(右から)勢藤、高梨、伊藤、岩渕

 全日本スキー連盟は11日、平昌冬季五輪(2月9日開幕)代表選手のうち11人を発表した。道勢ではジャンプ女子で伊藤有希(23)=土屋ホーム=が、2014年のソチ大会(7位)に続く代表に決定。高梨沙羅(21)=クラレ=、初選出の勢藤優花(20)=北海道ハイテクAC=らとともに活躍を誓った。男子は8度目の五輪となる葛西紀明(45)、小林陵侑(21)=ともに土屋ホーム=、伊東大貴(32)、小林潤志郎(26)=ともに雪印メグミルク=らが選ばれた。

 五輪の借りは五輪で返す。2大会連続出場となる平昌五輪に向け、伊藤は「ここからがスタート。この4年間、平昌を目指してやってきた。より気を引き締めて準備していきたい」と、7位だったソチ五輪のリベンジを誓った。

 平昌五輪代表として初めて挑む大会がW杯札幌大会(13、14日・宮の森)。ホームでは負けられない。代表発表後に行われたW杯の公式会見には、個人総合ランクで首位に並ぶルンビ(ノルウェー)とアルトハウス(ドイツ)が同席した。今季全試合で上位を独占している“世界の2強”を前に、伊藤は「日本の方に一番近くで見てもらえる。そのパワーを良いジャンプにつなげたい」と闘志を見せた。

 “師匠”への恩返しも果たす。「平昌までの4年間は土屋ホームで育った。最初に誘ってくれたのも葛西監督。成果を出して恩返しができたら」と伊藤。8度目の五輪代表となったレジェンドの教えを大舞台で体現し、好成績に結びつける。

 さあ、逆襲の時だ。昨季は札幌大会でW杯初優勝を飾り、一気に5勝を積み上げて勢いに乗った。今季はここまでW杯未勝利も「小さい頃から世界一を目指してやってきた。チャンスが来たら、しっかりモノにしたい」と伊藤。24歳となる『年女』の今年、地元・北海道でスタートダッシュを切って、五輪の大舞台で輝く。(宮崎 亮太)

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