高梨沙羅、W杯単独最多54勝王手 思い出の蔵王で金字塔「調子は75%」

スポーツ報知
予選が悪天候のため中止となり引き揚げる高梨沙羅は、ファンに囲まれ笑顔を見せる

 スキージャンプ女子W杯蔵王大会(山形・クラレ蔵王シャンツェ=HS102メートル)は19日に開幕する。18日は強風などの影響で予選が19日に順延し、公式練習1本を実施。W杯単独最多54勝に王手をかけている高梨沙羅(21)=クラレ=は86メートルを飛び「調子は75%までは引き上げられた。前進はしてきたと思う」と分析。「まだ70%」と語っていた先週の札幌大会から着実に上向いている。

 蔵王では12年3月にW杯初勝利を飾るなど12戦7勝。「蔵王は(観客の)笑顔や応援の言葉が温かく、このためにジャンプをやっているといっても過言ではない」と笑う。今大会は今季個人総合2位のアルトハウス(ドイツ)が調整で欠場。今季4勝のルンビ(ノルウェー)、昨季蔵王で2連勝の伊藤有希(23)=土屋ホーム=が強敵だ。19日の個人第7戦へ「やるべきことを積み重ねて平昌へつなげたい」と表情を引き締めた。

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