宇野昌磨「4T特訓」異例の14連発で完成度高まった

スポーツ報知

 【台北(台湾)23日=高木恵】フィギュアスケートの四大陸選手権は24日に台北アリーナで開幕する。宇野昌磨(20)=トヨタ自動車=は公式練習で4回転トウループを猛特訓。曲かけをはさみ14本連続で跳んだ。女子ショートプログラム(SP)は24日、男子SPは25日に行われる。

 3回転を中心とした9本のジャンプで体を温めた宇野が、突如「4T特訓」をスタートさせた。連続ジャンプも含めて、7本連続。曲かけをはさんで、再び7本連続の異例の“14連発”。40分のサブリンクでの午前の公式練習、跳んだジャンプはほぼ4回転トウループのみで、曲かけでの2本を入れると、その数は計16本に達した。

 最初の7本では2度転倒。そこから徐々に完成度を高めていった。フリー「トゥーランドット」の曲かけでは最初のトウループこそ転倒も、続く4回転―2回転の連続トウループは成功させた。曲かけ後も4回転トウループのみを跳び続けた。ここでまた7連発。1本着氷が乱れたが、それ以外はほぼ完璧に降りた。序盤と比べ、明らかに質のいいジャンプを連発。計16本中、3本の転倒以外は、ほぼ成功といえるジャンプだった。

 サルコーを抜き、ループ、フリップ、トウループの3種類4本の4回転の構成で五輪まで戦うことを決めた。後半に2度跳ぶトウループの精度は、得点を大きく左右する。「こっちに来てからはいい方だと思う。でも一番のネックなところかなと僕も思う」。トウループの出来が鍵を握る。

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