バイアスロン五輪代表6選手を支える“勝負メシ”は? 自衛隊真駒内駐屯地に潜入

2018年2月4日10時0分  スポーツ報知
  • 左上から時計回りに、かぼちゃグラタン、ジャーマンポテト、芋餅、トッポギ

 自衛隊体育学校の冬季特別体育教育室に所属するバイアスロン男子の立崎幹人(29)、女子の立崎芙由子(29)、初出場の古谷沙理(27)ら6選手が平昌五輪に出場する。体力消耗が激しいバイアスロン。選手たちは、駐屯地で食べる一日3食内で補食まで取る過酷な食トレと、恵まれた練習環境下で鍛え上げた“五輪ボディー”で、日本勢初の表彰台を狙う。

 真駒内駐屯地のトレーニングセンターには、数多くの歴代ユニホームや木製のスキー板、過去のライフルが飾ってある。冬季特別体育教育室は、前身の冬季戦技教育隊から合わせ、80人近くの選手を五輪に送り込んできたエリート集団だ。

 体力消耗が激しいバイアスロン。成人男性が1日に必要なカロリーは約2600キロカロリーとされるが、選手は3100キロカロリーに設定された自衛隊員の食事に加え、専属栄養士の小山奈緒美さん(50)が監修する補食も食べて体の基盤を作る。しかし、食べ方も厳しいのだ。

 駐屯地内では原則、食堂で朝昼晩と決められた時間にしか食べられない。そのため、選手は通常メニューに、チヂミやトッポギ、かぼちゃのグラタンなどの補食を追加。かなりのボリュームとなり、多い選手は4500キロカロリー超を摂取することもある。

 また「冬季競技は空気が乾燥した環境下が多く罹患(りかん)しやすい」(小山さん)ため、殺菌作用のある乳酸菌飲料を継続的に飲んで腸内環境を整えるほか、エネルギー源の糖質や酸素を運ぶ赤血球に必要な鉄分も欠かさない。きめ細かく栄養素も取り込む。

 普段、練習する藻岩山や西岡バイアスロン競技場は、いずれも車で15分の距離。指導する進藤隆監督(43)が「日本全国でもここより良い施設はないと自負できる」と断言するように、競技に集中できる“地の利”もある。

 バイアスロンの日本勢最高成績は98年長野五輪の高橋涼子(6位)だが、「スキーと射撃を兼ねそろえていて、ゴールしないと(結果が)分からないところが面白い。かみ合えばチャンスはある」と進藤監督。“日の丸戦士”が、日々の鍛錬で積み上げた力を大舞台で発揮する。(宮崎 亮太)

 ◆バイアスロン 北欧の狩猟が原形で、クロスカントリーに射撃を組み入れた競技。選手はスキーで走りながら決められた地点ごとに、射撃を行いタイムを競う。射撃で的を外すと、タイムの加算やペナルティーループ1周(150メートル)が追加される。欧州では人気のあるメジャー競技で、五輪は男子が1960年スコーバレー、女子は92年アルベールビルから正式種目。日本勢の最高は98年長野五輪・女子15キロで6位入賞した高橋涼子。

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