JOCの栄養サポート拠点は“一蘭スタイル”…個食部屋で戦闘モードに

スポーツ報知
個食部屋で食事をするスタッフ

 平昌五輪で日本勢の栄養面をサポートするために日本オリンピック委員会(JOC)が開いた栄養サポート拠点「G―Road Station」の江陵施設が6日、報道陣に公開された。試合前に集中力を高めたい選手らのために、「個食部屋」を完備。“ひとり飯”で戦闘モードに入り込み、大一番へ備える選手を想定している。

 個食部屋には5つの机とイス。目の前に壁、両サイドには仕切りがある。ラーメン店の“一蘭スタイル”だ。「試合前は集中したいし、一人で食べたいんですけど…」という選手の声が、16年リオ五輪後、同施設に協力する味の素に届いたのが設置のきっかけだった。

 味の素関係者は「気持ちを落ち着かせて、集中力を高めると言われる青を、カーテンの色に選びました」。リラックスルームも用意された。床暖房完備のアロマオイルがたかれた部屋で、食後のコーヒータイムを楽しめる。

 同施設は選手村から徒歩圏にあり、野菜たっぷりの鍋や炊き込みご飯など、日本人の口に合う食事が提供されている。開設はリオ五輪に続いて2度目で、冬季は初。4日にオープンし、既にスピードスケートやショートトラックの選手などが利用している。98年長野大会の10個を上回る冬季五輪最多のメダル量産へ、食と心を整える。(高木 恵)

 ◆一蘭 天然とんこつラーメン専門店(本部・福岡市)で、1993年の1号店から昨年末までに国内外70店舗超を展開。カウンターが1席ずつ隣と仕切られ、周囲を気にすることなく食べられる「味集中」システムでも人気。

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