“韓国版新幹線”は駅弁販売なし 座席はやや窮屈

スポーツ報知
“韓国版新幹線”高速鉄道KTX

 平昌冬季五輪が9日、開幕する。スポーツ報知では文化社会部の甲斐毅彦記者(47)が現地入り。五感をフルに使った生リポートを連日お届けします。第1回目の7日はスケート競技などの会場となる東海岸の江陵市ルポ。大学時代は冬山に登り、真冬でも半袖で通す「報知で最も寒さに強い記者」も、熱々のカップラーメンが凍りつく想定外の気候に、「寒い!」。日本では決して口にしたことがない単語が出るほどの極寒の地で、いよいよ熱い戦いが始まる。

 仁川国際空港から五輪会場の江陵までは、昨年12月22日に開通した“韓国版新幹線”高速鉄道KTXで向かった。日本でいえば成田空港から直通で長野へ行けるような感覚。仁川空港を出た後は、しばらくあまり速度も出さず、なんだか京成スカイライナーにでも乗っているような気分だったが、ソウル駅を過ぎてしばらくすると徐々に加速した。最高時速の300キロは出ていないが、ふだん新幹線に乗っている感覚からすると220キロぐらいは出ていたと思う。

 所要時間2時間27分で、料金は日本円にして、特室5700円、一般室4070円、自由席で3460円程度。座席は在来特急列車のセマウル号などに比べるとやや窮屈で、新幹線のN700系と比べると前の席との間隔が若干狭い。文在寅大統領は大統領専用列車で五輪会場を視察する際、平昌名物のツルニンジンやソバが入った弁当を食べながら行ったそうだ。同じものを入手できないかと思ったが「駅弁」などの販売はなし。車内に甘い缶コーヒーやお菓子の自動販売機が設置されているのみだった。(甲斐 毅彦)

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