ゆず、大ファン公言の小平奈緒へエール「僕らの歌がモチベーション上げるお手伝いできてるのなら光栄」

スポーツ報知
日の丸を掲げて小平奈緒へエールを送った、ゆずの岩沢厚治(左)、北川悠仁(カメラ・相川 和寛)

 人気デュオ・ゆずが2人の大ファンを公言するスピードスケート女子短距離で、金メダル最有力候補の小平奈緒(31)=相沢病院=にエールを送った。「小平選手に届くように歌でエールを送りたい」と声をそろえ、選手団主将も務めるエースの活躍を願った。(構成・加茂 伸太郎)

 スピードスケートで3種目に出場し、500メートルと1000メートルでは金メダルが期待される小平を、北川悠仁(41)、岩沢厚治(41)も注目している。

 北川「小平選手、いつも聴いてくれてありがとうございます。特別なことはできませんが、日本から歌でエールを送りたいと思います。五輪を、思いきり楽しんできてほしいです」

 岩沢「十分に努力された方々が五輪に出場されている。本番に向けて万全で臨んでほしい―それだけです。注目されているし、プレッシャーもあると思う。気にせず普段通りにプレーしてほしい。そうすれば、きっといい結果がついてくるはずです」

 昨春、関係者を通じて小平がゆずのファンだと知り、サインを届けた。

 北川「お話を聞くと、たくさんの曲を聴いてくれていた。少しでも力になれているのならうれしい。(昨年12月22日の)ツイッターには『今夜は、心も身体もゆずで温まりましょうね』と、ゆずを添えてつづってくれた。粋に感じました」

 岩沢「僕らの歌が、小平選手のモチベーションを上げるお手伝いができているのであれば、大変光栄なこと。うれしく思います」

 北川は、NHK BS1「めざせ!オリンピアン」(不定期)で司会を担当している。昨年3月の放送ではスピードスケートを取り上げ、スライドボードを使ったフットワークの基礎トレーニングを体感した。

 北川「スタジオに来ていただいた(1998年長野五輪金メダリストの)清水宏保さんに教えてもらいました。基礎中の基礎のトレーニングなのに、次の日は足がパンパン…。氷上の競技なので涼しげに見えるけど、かなりハードで過酷でした。改めて、リスペクトの気持ちが湧きました」

 日本生命とのコラボレーションで、平昌五輪・パラリンピックの日本代表選手団を応援するプロジェクトを企画した。2018人と歌う楽曲「うたエール」で熱い声援を届けていく。

 北川「アスリートの皆さんの一生懸命な姿に、『頑張ろう!』と勇気づけられます。僕らにできることは限られているけど、歌を歌うことはできる。少しでも歌でエールを届けることができれば、と思います」

 ◆北川「いい曲できた」岩沢「コーラス魅力」新曲9日配信

 ゆずは平昌五輪の日本選手団応援企画「ゆず2018プロジェクトwith日本生命」をたち上げた。歌で日本選手団にエールを送る新メンバー2018人を募集し、2人と歌う新曲「うたエール」(9日配信開始)を制作した。

 北川は「企画の面白さとは裏腹に(曲作りの葛藤で)もがいたりしたけど、いい曲ができました。強さだけではなく、何げない優しさが誰かを支えることもある。力強く進む部分と同時に、寄り添える部分も大切にしながらこの曲を作りました」と説明。岩沢は「2000人超えのコーラスワークが魅力です。集まった方々の意識、取り組みの姿勢が非常に高かった。僕らがしっかりしなくちゃと思わせられるほどの熱量だった」と充実感を口にした。

 1月6日には地元・横浜市の伊勢佐木町でミュージックビデオ(MV)の撮影が行われた。デビュー前から路上ライブを開いた「原点」とも呼べる街で「雨と泪」(98年)以来20年ぶりのMV撮影だった。北川は「21年目のスタートが自分たちの街、伊勢佐木町から歩き出すことができて幸せです」と話した。

 ◆ゆず 横浜市出身の北川悠仁と岩沢厚治により、1996年に結成。伊勢佐木町で路上ライブを行い、人気に火がついた。97年にミニアルバム「ゆずの素」でデビュー。同8月の路上ライブには7000人を集め、社会現象になった。98年の初シングル「夏色」で脚光を浴び、2001年に初の東京ドーム公演、05年には初の日産スタジアム公演。シングル43枚、アルバム13枚を発表。4月4日に新アルバム「BIG YELL」を発売し、同29日から全国アリーナツアーを開催する。

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