アイホ娘“11度目の正直”悲願1勝へ 瞑想!座禅!

2018年2月10日8時0分  スポーツ報知
  • 6日に行われた公式練習で、円陣を組むアイスホッケー女子日本代表(共同)

 五輪初勝利を目指すアイスホッケー女子代表「スマイルジャパン」は10日、初戦でスウェーデンと対戦する。プロ野球・西武の菊池雄星投手(26)や女子プロゴルフ08年賞金女王の古閑美保さん(35)らを担当した経験を持つ山家正尚メンタルトレーナー(51)が、意識改革の一端を明かした。(構成・小林 玲花)

 4年間でスマイルジャパンは生まれ変わった。5戦全敗に終わった14年ソチ五輪時からの変化について、山家トレーナーは「選手のプロ意識が高くなってきている」と明かした。「(メンタル面に)安定性がなかった。意識はあるけど、試合で力を発揮することはできなかった」というソチの反省のもと、平昌五輪に向け「自己コントロール力」の向上に取り組んだ。

 五輪開幕80日前の昨年11月。総仕上げとして、最後のメンタルトレーニングが始まった。山家トレーナーは毎日欠かさずチームの専用ホームページ(HP)にチェックリストをアップ。選手はそれを見て、自分に合うものを行う。生活レベルからメンタルを整えることに徹した。チェックリストは次の通り。

 〈1〉【食べる瞑想(めいそう)】匂い、食感、味を思い浮かべる。

 〈2〉【感謝の瞑想】仲間を1人思い浮かべ、その人へ感謝の気持ちや自分との関わり方を思い浮かべる。

 〈3〉【貪欲の瞑想】激しく相手とぶつかり合っている様子や「勝ちたい」という強い気持ちを思う。

 〈4〉【座禅】心を落ち着かせる。

 4つの中から自分に合うものや足りていないと感じる項目を選択。〈1〉~〈3〉は5分間、〈4〉は10分間行う。地道に毎日積み重ねることで、自分の意識と行動が徐々に一致してきた。「自己コントロール」によってパスの精度も急激に向上。練習から小さなミスが消え、質の高い内容が繰り返された。

 最後はイメージトレーニング。HPには4項目のほか、日替わりで質問が出される。「雪の影響で到着が30分遅れた。どうする?」「初戦で最初に点を取るのは誰? どんな点数の入り方?」など具体的なシーンやハプニングに対してイメージを膨らませ、何事にも動じない心を作ってきた。

 GK藤本那菜(28)は“自己流”にアレンジ。「座禅はヨガを取り入れながらやっている。私は、いいイメージばかり浮かべても浮つくので、マイナスな方も考えて常にいい緊張感を持つようにやっています」と明かした。

 山家トレーナーによると、チーム結成時は試合でも遠慮がちな「優しい集団」だったが、メンタル面の強化で「戦う集団」へと変化を遂げたという。過去2回の五輪は10戦全敗の弱小集団が“3大会目の正直”で初勝利へ挑む。

 ◆山家 正尚(やまや・まさなお)1966年10月26日、北海道生まれ。51歳。産業能率大卒。株式会社プロコーチジャパンの代表を務める。スマイルジャパンには14年ソチ五輪前から帯同。2000年シドニー五輪テコンドー女子銅メダルの岡本依子さんら多くのトップアスリートを担当している。

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